DOEの量産

DOEの量産は可能です。弊社が携わった例では月産20万個を国内で量産したプロジェクトもありました。量産手法は様々あり、コスト面での量産効果と、転写性能を鑑みて手法を決定します。試作でマスターが存在していても、量産用のマスターが別途必要となりますが、素子1ケあたりの金額を劇的に抑える事が可能です。

■ インジェクション・モールディング:

複数チャンネルを持つ金型に、DOE構造の転写マスターをニッケル電鋳にて成形し、入れ子にします。チャンネル数が多い程、量産効果は上がります。微細構造のインジェクション・モールディング成形の経験を持つ提携先にて可能となる手法です。部材はポリマーとなり、歩留まりなどを考慮して、高価な光学樹脂を活用する事もあります。金型と転写マスターの初期投資が必要となります。成形作業は、ポリマーの融点に対し金型の温度を上げたり、成形後のクールダウンの時間設定など、成形条件を導く事から始まります。初期投資以外にも、この事から、量産数量を見込めるプロジェクトに対してのみ、有効です。

■ UVキュアリング/ナノインプリント:

UV硬化樹脂を用いた転写成形法です。部材自体に特徴を持たせ、赤外線リフロー工程に対応可能な物を用いる事も可能です。硬化後の物性がガラスに近く、転写精度もインジェクションより上です。サブストレートはボロフロートなど通常の液晶ガラスの大型ウエハーを用いて、500~2000ケほどの有効エリアを一度に成形可能な量産用マスターを用いて転写します。これをダイシングして納入する手法です。初期費用は量産用マスター代となります。ただし、インジェクションのようにニッケル電鋳マスターが摩耗や破損毎に交換が必要となるのに対し、UVキュアリング用の量産マスターは複製を多数取る事ができるので、一度の初期投資以後は、費用は発生しない利点があります(注記:提携先により発生する場合もあり)。現在、この手法に対する弊社のパートナーはHEPTAGON(スイス)のみです。高品質のDOEを大量生産する場合のみ有効です。

WAVE OPTO

WAVE OPTO社は企業名の如く、波動光学に基づく製品やサービスを提供する企業です。VirtualLab:統一光学モデリング・ツール、DOE:回折光学素子、HOE:ホログラフィック素子、SBG:切替式グレーティングなどの最先端の光学技術を、設計・試作・量産などのサービスを通じて日本国内ユーザーに提供する事が弊社のミッションです。

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